阪神タイガース

【2025年最新】阪神に今季から加入する助っ人外国人情報まとめ。歴代最強助っ人特集

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今回の記事では、今季から加入する新助っ人外国人選手の情報まとめと、過去に阪神に在籍していた最強助っ人選手についてまとめていきます。

2025年阪神に新加入した助っ人外国人情報

今季から新たに阪神に加入した助っ人外国人選手についての最新情報をまとめていきます。

ニック・ネルソン投手

  • ポジション:投手
  • 経歴:MLB入り8年目。ヤンキース→フィリーズ。メジャー通算74試合、マイナー164試合
  • 年棒:推定1億4000万
  • 特徴:最速158キロ。魔球ナックルカーブ
  • 起用方針:中継ぎ
  • 阪神は12月19日にMLBのフィリーズでプレーしていたニック・ネルソン投手(29)と1年契約を締結し、背番号は42番に決まりました。
  • MLBでは、先発も中継ぎもこなしていた経験豊富なピッチャー。
  • マイナーでは沢山の試合に出場していることから、来季もマイナー契約を提案されていたようですが、日本の野球に興味があったそうで“挑戦してみたい”と阪神入りを決断をしたようです。
  • 2月22日のオープン戦(対楽天戦)で実践デビューを果たし、味方のエラーで1失点を許しましたが、無安打に抑えました。
ニック・ネルソン選手は、MLBで中継ぎとして経験豊富な選手ですが、日本野球への適応が鍵となります。特に彼のナックルカーブは日本の打者にどのように適用するか注目されています。筆者がオープン戦を観戦した際には、ストレートの伸びが課題として浮き彫りになりましたが、一方で変化球にはキレがありました。阪神の中継ぎ陣に厚みを持たせる存在として期待されています。

ラモン・ヘルナンデス選手

  • ポジション:内野手(ファースト、サード)
  • 経歴:アマチュアFAでダイヤモンドバックス(MLB)に加入→タバスコオルメクス→モンクローバースティーラーズ
  • 年棒:推定4700万
  • 特徴:身長192㎝、体重102キロの恵まれた体格を生かした豪快なスイング
  • 起用方針:代打
  • ラモンヘルナンデス選手(28)は、12月27日に阪神と単年契約を結び、背番号は95番になりました。
  • メキシカンリーグでは2024年に82試合に出場し打率.313、22本塁打を放っています。
  • 加入後の練習試合およびオープン戦での成績は、打率.286、本塁打2本、打点7、出塁率.348でした。打撃面の他にも選球眼が光っており、フォアボールを選べる選手です。
ラモン・ヘルナンデス選手の魅力は、やはり恵まれた体格。そして内野はファーストとサードをこなし、外野手の経験もあるため、守備範囲が広いという点です。ヘルナンデス選手はメジャー経験がなく、メキシカンリーグで経験を培ってきました。日本野球で学び、さらに上を目指したいというハングリー精神を強く感じられる選手です。若手のスタメンである森下、佐藤、前川の3選手と競い合わせることでさらにチームの活気が高まると感じます。

ジョン・デュプランティエ選手

  • ポジション:投手
  • 経歴:ダイヤモンドバックス→レイクカントリードッグハウンズ
  • 年棒:1億4000万
  • 特徴:チェンジアップ、スライダー、ナックルカーブ、カットボールを操る制球力
  • 起用方針:先発
  • ジョン・デュプランティエ選手(30)は、12月29日に阪神と契約を交わし、背番号は20番になりました。
  • 最速で157キロの投球をする193㎝の大柄な投手です。昨シーズンは23試合に登板しており、防御率は4.20という成績でした。MLBでは先発と中継ぎ両方の経験がありますが、最終登板試合では先発起用をされており、6回を投げ切り12奪三振を奪っています。
  • 阪神に加入後、練習試合およびオープン戦に5試合登板しており、防御率は2.25、奪三振数25、与四球数5という成績を残しています。
ジョン・デュプランティエ選手は、右腕を後方に伸ばす独自な投球フォームが特徴の選手です。どの独自なフォームは、打者も制球が予想しにくく、やっかいな存在になりそうです。阪神の投手陣は制球型の選手が多く、速球型の選手が少ないです。その中で150キロ以上の投球をこなすジョン・デュプランティエ選手は大きな補強になったと言えます。開幕後に先発ローテーションに加わることができるのか期待です。

スタンリー・コンスエグラ選手

https://twitter.com/sekai_yakyu_828/status/1872564325216313673
  • ポジション:外野手
  • 経歴:ニューヨークメッツマイナー→セントルーシーメッツ→ブルックリンサイクロンズ
  • 年棒:300万
  • 特徴:打撃のコンタクト率が高くい。ホームランを打てる長打力
  • 起用方針:育成契約
  • スタンリーコンスエグラ選手(24)はMLBの元メッツ傘下の外野手です。ドミニカ共和国出身の選手で、阪神とは育成選手契約を締結し、背番号は134に決定しました。
  • 阪神は昨年度からドミニカ共和国の現地においてトライアウトを独自に開催しており、前年度には2名投手と育成契約を行っています。今回も独自に行ったトライアウトにおいてスタンリー選手が育成契約に至りました。
  • 2月24日に行われたエナジック(2軍戦)との練習試合では、5回裏に2ランホームランを放ちました。

新加入した助っ人外国人に対するネットでの反応

投手は即戦力MLB経験者、野手は代打要員と分かりやすく対比している。パワーがないと本拠地の甲子園ではホームランが打てないので大柄野手の補強は期待できる。
投高打低とは言え、3割バッターがスタメンにいないのが現状。野手の補強に力を入れなくていいのだろうか。
来季は外人助っ人枠が最大9名体制!打撃の底上げを期待したい。
リリーフの中で勝ちパターンが桐敷、石井、富田しかいなかったので、リリーフ要員としてMLB経験者を複数とれたのは大きい!

上記のように、おおむね補強ポイントに合致していると評価されていましたが、野手の層の薄さに対して不安視する声もありました。

歴代最強の助っ人ランキング!~野手編~

阪神は歴史のある球団で今年で球団設立90周年を迎えます。そんな長い歴史の中で、たくさんの助っ人外国人がプレーしてきました。

過去の助っ人外国人を野手と投手に分けてランキングにしていきます。まずは、野手からご紹介します。

1位 R・バース(野手)

  • バース氏は、1983年~1988年までの5年間在籍していました。シーズン打率のNPB記録保持者でなんと、その打率は.389!そして、6シーズンに渡る在籍は外国人助っ人の最長記録とされています。
  • 1985年の日本一に貢献した野手であり、2度も三冠王をとっています。在籍期間中の平均打率は.337。本塁打は202本、打点は486、長打率660と驚異的な成績を残しています。
1985年、日本シリーズ第6戦では、バース選手が逆転3ランホームランを放ち、日本一への道筋を作りました。この試合は阪神ファンにとって今でも語り継がれる名場面です。また、バース選手はチームメイトとの連携も素晴らしく、特に掛布雅之選手との「バックスクリーン3連発」はNPB史上屈指の名シーンとして知られています。

2位 M.マートン(野手)

  • マートン氏は2010年~2015年までの5年間在籍していました。1位のバース氏と並ぶ6シーズン阪神に在籍していた選手です。
  • 阪神在籍中の1軍試合出場記録は832試合、通算安打数1020本はいずれも阪神の歴代外国人選手で1位の記録となっています。さらに、2010年の1軍公式戦では214安打を打っており、最多安打を記録しています。
阪神の1年目外国人選手としては50年ぶりにオールスターゲームに出場を果たしました。2015年に阪神を戦力外になり、アメリカに帰国しましたが現在でも度々甲子園へ試合観戦に来ています。阪神時代に甲子園で見た景色は本当に美しかったとコメントしており、現在でも阪神愛の強さを持っているOBです。

3位 T.オマリー(野手)

https://twitter.com/kwGYBzcZkkg3czP/status/1874053523463344501
  • オマリー選手は、1992年~1994年まで阪神に在籍した内野手です。1993年には、首位打者とOPSでリーグトップに輝きました。守備力にも定評があり、端正なルックスもあり人気のある選手でした。
  • 成績とは裏腹に素行が問題視されており、監督の起用法について納得せず試合出場を拒否する場面もありました。1994年オフに金銭トレードで他球団に出される予定でしたが、本人の強い要望によりヤクルトに移籍しました。
  • 引退後の2002年には、阪神の春季キャンプに臨時打撃コーチとして戻ってきました。その後は特命コーチとして2003年まで主に外国人選手の指導に尽力を注ぎ、2003年のリーグ優勝に貢献しました。
1992年には、三塁手としてゴールデングラブ賞を受賞し、1993年には打率.329でセリーグの首位打者に輝きました。流暢な関西弁でヒーローインタビューを行い、「ハンシンファンワ、イチバンヤー!」という決まり文句で多くのファンに愛されました。

歴代最強助っ人ランキング!~投手編~

続いては、投手をまとめてご紹介していきます。

1位 R.メッセンジャー(投手)

  • メッセンジャー選手は、2010年~2019年まで9年間阪神に在籍していました。外国人選手の9年間の在籍は球団史上最長記録となっています。
  • 通算1475奪三振、8年連続規定投球回到達などNPBで数々の記録を残しています。来日1年目は投球が不安定と評価され、1軍定着にはなりませんでしたが、2年目からは先発ローテーション入りを果たしています。
  • さらにその後も躍進し、2013年には開幕投手に選ばれています。外国人選手が開幕投手に選ばれたのはメッセンジャーで3人目。26年ぶりとなりました。2019年まで7年連続で開幕投手に選ばれており、阪神の先発陣の顔として活躍しました。
2019年9月29日に行われた引退試合では、中日の先頭打者を三振に打ち取り、感動的な引退セレモニーとなりました。阪神では通算98試合84敗、防御率3.13を記録しました。

2位 G.バッキー(投手)

https://twitter.com/shibusawaAK/status/1305259880656240641
  • バッキー選手は、1962年~1968年の6年間阪神に在籍していました。入団当初はコントロールが良くなく、結果が残せずにいました。1964年に投手コーチに就任した杉下氏の指導をきっかけに同年から成績を上げ、防御率1.89という好成績を残しました。
  • さらに一年で29勝9敗を飾り、最多勝利と最優秀防御率のタイトルを獲得しました。バッキーの活躍もあり、阪神はリーグ優勝に輝きました。オフシーズンには沢村賞とベストナインを受賞しました。外国人選手が沢村賞を獲得したのはバッキー選手が初めてです。
  • 1968年には試合中に巨人のコーチや選手陣に襲い掛かられ、顔面を殴った際に親指の付け根を骨折してしまいました。その後裁判沙汰になり、11月に近鉄バッファローズに移籍しました。
1965年には、読売ジャイアンツ戦においてノーヒットノーランを達成しました。特徴としては、長い手足を使った「スネーク投法」と言われる投げ方で、オーバースローだけでなくサイドからも投げる変幻自在な投法で活躍しました。バッキー選手のナックルボールは巨人の王貞治選手や長嶋茂雄選手も苦手とし、捕手の辻恭彦選手も突き指をするほどの変化球でした。

3位 M.キーオ選手(投手)

  • キーオ選手は1987年~1990年の3年間阪神に在籍していました。当時の阪神は、暗黒時代と呼ばれており、エース級のピッチャーが不在と言われていました。そんな中、来日一年目で開幕投手に選ばれています
  • 当時、NPB経験のない外国人投手が開幕投手に選ばれた前例がありませんでした。また、投手でありながら打席では2本も本塁打を放っています。好投を見せ、1年目から阪神のエースと呼ばれるようになりました。
  • 打線が振るわない中で3年連続で二桁勝利をあげており、当時の阪神ファンの中の唯一の明るいニュースとなっていました。
キーオ選手は、「巨人キラー」として知られており、巨人戦で特に好成績を残している投手です。また、投手でありながら、打撃でも活躍し、1988年と1989年にはホームランを放っており、打てるピッチャーとしても知られています。

過去と現在:助っ人外国人の進化

阪神タイガースには、これまで多くの助っ人外国人選手を迎え入れてきました。1980年代にはR・バース選手のような圧倒的な打撃力でチームを牽引するタイプが主流でした。一方、近年ではニック・ネルソン選手やラモン・ヘルナンデス選手など、特定のポジションで即戦力となる選手が求められる傾向にあります。

この変化は、球団戦略だけでなく、NPB全体で求められる外国人選手像にも影響しています。例えば、2025年シーズンでは育成契約による若い才能(スタンリー・コンスエグラ選手)にも注目が集まっています。このように、阪神は短期的な戦力補強だけでなく、中長期的な視点も取り入れた補強方針へと進化しています。

まとめ

今回の記事では、今季の新助っ人外国人情報まとめと過去に活躍した外国人選手についてお伝えしてきました。

2025年に新加入した助っ人外国人選手の起用展望について、まとめてきます。

~新加入した助っ人選手~

  • ニック・ネルソン選手:実践練習での出来栄えは上々で、本人も好感触。一方でストレートは伸びが弱く、心配材料。調整を重ねて開幕戦から中継ぎを担ってもらいたい。
  • ラモン・ヘルナンデス選手:練習試合とオープン戦では全試合出場しており、期待値が高い選手。守備も申し分ないので、これからさらにアピールを重ねて代打の切り札になってほしい。
  • ジョン・デュプランティエ選手:実践練習では、制球が乱れる場面が見受けられました。これからさらに調整を重ねて持ち前の制球力を発揮して先発を任せたい選手です。
  • スタンリー・コンスエグラ選手:育成契約の1年目なので、2軍戦でしっかりアピールをして大混戦の1軍外野手争いに加わってほしいです。

新加入の4選手の今年の活躍を期待したいです。

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