先月行われた日本シリーズは、ベイスターズが26年ぶりの日本一となり盛り上がりました。その日本シリーズの第3戦で試合中に指笛をした観客が審判に注意を受けるシーンが話題になりました。
今回の記事では、日本シリーズで話題になった指笛問題の詳細と、過去に話題になった試合中に起こったハプニングについてまとめていきます。
日本シリーズの“指笛”問題の詳細
【DeNA】東克樹が迷惑行為に苦言「1球1球が勝負の世界でやっている」6回に指笛応援で一時中断https://t.co/ndwnREwHxm
◆SMBC日本シリーズ2024第3戦 ソフトバンク1―4DeNA(29日・みずほペイペイドーム福岡)
DeNA・東克樹投手が主審へ指笛応援をやめるよう要望… pic.twitter.com/GCfCeMXFvT
— ドラペイ (@Dorapeinet) October 29, 2024
日本シリーズ第3戦において、先発東選手の投球中に指笛が響き、東選手にとって妨害行為になるとして試合が一時中断しました。
事件が起こったのは、6回一死一塁、ホークスの攻撃の場面で今宮選手が打席に立っていた時でした。初球をファウルに抑えた後に東選手がセットに入った際、ネット裏から「ピー!」という大きな指笛が響き渡りました。
その直後に東が球審のところまで歩いていき、ネット裏のほうを指差し訴えました。そして場内アナウンスから「投手が投げる間際の口笛などはご遠慮下さい」という旨のアナウンスがありました。
正しくは口笛ではなく指笛。このアナウンスに対してホークスの小久保監督がクスっと笑うシーンがアップで映り、印象が悪いと炎上しました。
指笛を吹いたのはバックネット裏のホークスファン
指笛を吹いたのはDeNAファンなのか、どれともホークスファンなのかと注目されました。この試合ではホークスOBの池田氏が解説に入っており、同列に座っていたホークスファンの5~6人組が該当行為をしていたようで、指笛を吹いていたシーンがカメラで抜かれていました。
場内アナウンスと同時にセキュリティスタッフが当該行為をしていたグループの元へ直接向かい、注意をしていました。注意をした後は指笛を吹くことはなくなったので、強制退場にはならずに済みました。
DeNAファンが大激怒!なぜそこまで怒ったのか
試合中の指笛は、球場によって禁止されている場合があります。DeNAの本拠地である横浜スタジアムでは試合中の指笛が禁止されています。
ホークスの本拠地であるペイペイドームは指笛は禁止されていないのですが、ドーム球場なので音が響きやすく、本人が思ってる以上に球場内に響いてしまうことがあります。
画面を通して試合を見ていた人は、当該行為をしていた団体がカメラでぬかれた為、指笛はホークスファンがやっていたと認識していました。
一方、現地で観戦していたホークスファンが出入り口でスタッフに止められていたベイスターズファンを見つけ、「この人が指笛を吹いていた」と確証のない内容をSNSにアップしていたことから一部のホークスファンとベイスターズファンが揉めることになりました。
つまり、DeNAファンが激怒した理由としては、聞き慣れない指笛がそもそもマナー違反では?と解釈したことと、指笛を吹いたのはDeNAファンだとSNSでデマを拡散されたことが原因でした。
DeNA東が試合後に指笛問題について釈明
炎上覚悟で言います。
指笛の件なんですが、禁止されていないのでやってもらって構わないんですが、ただ投球モーションに入ったタイミングで指笛をやるのはやめてください。という話ですあ、ちなみに別件ですが宮城大弥投手はめちゃくちゃ参考にさせていただいてます!
スーパーピッチャーですから!— 東 克樹 (@DeNA11AZUMA) October 29, 2024
東選手は、試合終了後に自信のSNSでその日にあった指笛問題について詳しく話しています。炎上覚悟で言いますと前置きを置いてから、指笛は禁止されていないのでやってもらって構わないのですが、投球モーションに入ったタイミングで指笛を吹くのはやめて下さいという意味です。と誤解を解きました。
試合中ピッチャーには常にプレッシャーがふりかかります。集中力を保つ必要があるため投球の際に指笛を吹かれるとその集中力が切れてしまう懸念があります。
過去に起こった試合中のハプニング3選
今回の指笛問題のように、試合を中断するはめになったハプニングを4つご紹介していきます。
2013年5月5日 西武対日ハム戦
交流戦開幕。ベルーナドームからです。#阪神タイガース#tigers pic.twitter.com/csxzAMAbWT
— 阪井日向 スポニチ元阪神担当 (@SponichiHinata) May 30, 2023
西武の本拠地ベルーナドームで行われていた西武対日ハム戦において、試合中にグラウンド内にハトが侵入する珍事件が起こりました。
ハトは、カラスに攻撃されていたようで羽が散らばっており、2塁ベースから動かない事態に。その後、球場係員によってハトは運び出され、試合は再開しました。
その後、再び別のハトが上空でカラスに攻撃され、3塁ベース付近に落下し再度試合が中断する騒ぎになりました。
2022年9月20日 ロッテ対オリックス戦
ロッテの本拠地マリンスタジアムで行われていたロッテ対オリックスの試合において、6回のオリックスの攻撃中に鳥の群れが球場内に乱入する騒ぎとなりました。
オリックスの攻撃は一死一、三塁という緊迫した場面でしたが、鳥を追い出すために一時試合を中断し、照明消して真っ暗に。さらに、鳥が嫌がる音を鳴らすなどしましたが、鳥たちはグラウンド内に佇み、一向に出ていこうとする動きはありません。
その暗闇の中、ロッテの角中選手が登場し、バッドを使って鳥を追い出すことに成功しました。観客席からは大きな拍手が聞こえました。試合は20分ほど中断しました。
2022年4月30日 ロッテ対オリックス戦
白井球審、
佐々木朗希に人生の先輩として
1番最初に喝入れてたのか。「周囲に応援される選手になれよ」写真に見えてきた pic.twitter.com/8VsWhPdsNF
— にゃんこFIRE (@dog11special) November 9, 2024
ロッテの本拠地マリンスタジアムで行われていたロッテ対オリックス戦において、試合中に球審が怒って選手につっかかるという騒動が起きました。
2回裏2アウト1塁でオリックスの攻撃の場面、先発佐々木朗希がノーボール2ストライクのカウントで外角低めで決まったと思われた158キロのストレートがボールと判定されました。1塁ランナーはスタートをきっており、2塁盗塁がセーフになったのを見届けた佐々木は苦笑いを浮かべながらホーム方向へ数歩前進しました。
この行為に対して白井球審が激怒。マスクを外して佐々木を睨みつけながら「何だ?どうした?」というような言葉を発しました。捕手を務めていた松川は間に入るが白井球審の怒りは収まらず、松川に対しても威嚇して同様の言動を繰り返しました。
松川の仲裁でそれ以上大事にならずに済みましたが、審判が試合を中断させて選手に詰め寄る珍事件となってしまいました。
2022年6月26日 ヤクルト対巨人
想定外のアヒル乱入
2022.6.25 神宮球場 pic.twitter.com/NLZz2Cjj62— にむちん🐧@くりまんぱいせん好きのちなヤクおばさん (@kapon53) June 25, 2022
ヤクルトの本拠地で行われていたヤクルト対巨人の試合において、試合中にアヒルの形をした風船がマウンドに乱入する騒ぎがありました。
6回のヤクルトの攻撃中、一死一、二塁で内山選手が打席に立っていた際に外野の左中間あたりから風船が出現しセンター方向へ向かって飛んで行きました。センターを守っている丸選手が風船を捕まえようとして追いかけっこをして球場内は笑いに包まれました。
最終的には客席のほうに風船が落下し、それを警備員が捕獲し試合は再開しました。
今回は、直近の試合で起こったハプニングを4つお伝えしました。
日本シリーズの指笛問題に対するネットでの声
・パリーグは指笛OKな球場が多いのであまり気にしていなかった。海外では指笛での応援は普通なので別に大した問題ではないのではないか。
・今回の指笛問題で、今後観戦ルールが改正されるといいと思う。
・口笛を封じた効果で流れがDeNA優勢になったと主張する人がいるが、ホークスの四球が多すぎたのが敗因だと思う。
・東選手が自らSNSで発信して炎上騒ぎを沈めてるのは素晴らしいと思う。
・指笛は音が響くので、選手からしたら妨害行為以外のなにものでもない。しっかりマナーを守って観戦しようと思った。
上記のように指笛に対して否定的な意見が多いように見受けられました。
まとめ
今回は、日本シリーズで話題になった指笛問題についての詳細と、過去に話題になった試合中のハプニングについてまとめてきました。
普段は試合をする機会のないセリーグとパリーグそれぞれの観戦マナーをあらかじめ理解した上で観戦に行くと気持ちよく試合を観戦することができると思いました。
1990年以前は試合中の乱闘や、ファンの乱入など数えきれないほどハプニングが起こっていましたが、時代と共に観戦マナーが見直され揉め事が減ってきていると感じます。
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